2025.04.17
鎌倉市・逗子市での土地探し〈遺跡について〉
こんにちは!
ブログ担当の杉村です。
こちらのブログでは、弊社の施工事例を基に私の感じた事や情報、日々の取り組みについてご紹介していきたいと思います。
今回は、土地探しをされている方に鎌倉市・逗子市での〈遺跡について〉ご紹介できたらと思います。
鎌倉や逗子といえば、歴史ある街並みと自然の美しさが共存する人気エリア。
特に鎌倉は、言わずと知れた「古都」であり、多くの文化財や史跡が点在しています。
その一方で、家を建てるための土地を探すとなると、「遺跡があるかどうか」という視点も重要になってきます。
今回は、鎌倉市・逗子市で土地探しを検討している方に向けて、「遺跡に関する基本的な知識」と「注意すべきポイント」について、わかりやすくご紹介します!
◆なぜ遺跡が土地選びに関係するの?
鎌倉・逗子エリアは、縄文・弥生時代からの集落跡、中世の武家屋敷跡、古道や寺院跡など、埋蔵文化財と呼ばれる遺跡が多数確認されている地域です。
もし、購入を検討している土地が「埋蔵文化財包蔵地(ほうぞうち)」と呼ばれるエリアに該当していた場合、家を建てる前に「試掘調査」や「本発掘調査」を行わなければならない可能性があります。
調査には時間も費用もかかる場合があり、計画していたスケジュールに影響が出ることもあります。だからこそ、事前に遺跡の有無を調べておくことがとても大切になってきます。
◆遺跡の場所はどうやってわかるの?
各自治体では、「遺跡地図(埋蔵文化財包蔵地図)」を公開しています。鎌倉市・逗子市ともに、教育委員会の文化財課が管理しており、希望すれば閲覧可能となります。
インターネットで検索する場合は、「鎌倉市 遺跡地図」「逗子市 埋蔵文化財 包蔵地」などと調べると、PDF形式の地図を確認することができます。
遺跡マップ・確認先リンク集(鎌倉市・逗子市)
▶ 鎌倉市(材木座エリア)
-
埋蔵文化財地図(PDF)
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kurashi/bunkazai/maibunmap.html
※該当住所の地番(例:材木座○丁目○番)を確認しながらご覧ください。 -
鎌倉市 教育文化財課(文化財担当)
TEL:0467-61-3857
メール:bunkazai@city.kamakura.kanagawa.jp
窓口:鎌倉市役所 本庁舎内(平日 8:30~17:00)
▶ 逗子市(桜山エリア)
-
逗子市 埋蔵文化財包蔵地地図(PDF)
https://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/kyoiku/bunkazai/maizomap.html -
逗子市 教育委員会 文化財保護係
TEL:046-872-8125
メール:bunkazai@city.zushi.kanagawa.jp
窓口:逗子市役所 教育委員会 文化スポーツ課内(平日 8:30~17:00)
また、具体的な土地について知りたい場合は、住所や地番を文化財課に問い合わせることで、該当の有無を教えてもらえます。
◆調査が必要になったらどうなる?
対象地が包蔵地に該当する場合でも、すぐに本格的な発掘になるわけではありません。まずは「試掘調査」が行われ、実際に遺構が存在するかどうかを確認します。
調査結果によっては、「文化財が出なかったので工事してOK」というケースもあれば、「遺跡が見つかったので、本発掘をお願いします」という場合もあります。
問題はこの「本発掘」が必要になった場合。調査に1〜2ヶ月以上かかることもあり、その間は建築を始めることができません。さらに、発掘費用は原則として土地の所有者が負担することになるため、数10万円から100万円以上かかるケースもあります。
◆遺跡エリア=NGではない!
ここまで読むと「遺跡のある土地は避けた方がいいの?」と思うかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
・遺跡があっても、調査の結果すぐに建てられる土地もある
・建築の規模や深さによって調査が不要になるケースもある
・遺跡エリアは開発が制限されていた分、自然環境が保たれていることも多い
むしろ鎌倉・逗子のような歴史ある地域で、まったく遺跡にかかっていない土地の方が少ないとも言われています。
つまり、遺跡があるからダメというよりは、「確認と計画が必要な土地」と考え「歴史ある土地の証」とも言えます!
例えば…
◆鎌倉市材木座エリアの遺跡事情は?
材木座は、鎌倉時代に港町として栄えた場所であり、かつての材木座港(和賀江嶋)は日本最古の築港とされています。
現在でも材木座遺跡として広く知られており、地域の大部分が「埋蔵文化財包蔵地」に指定されています。
このため、材木座周辺で建築を行う際には、
-
教育委員会への事前届け出
-
必要に応じた試掘・発掘調査
が求められる可能性があります。これにより、建築スケジュールが1〜2ヶ月程度遅れることもあり、また調査費用(場合によって数10万円以上)を自己負担する必要が出てくることもあります。
とはいえ、既に調査済の区画や、小規模な建築で済む場合には、調査を免除されることも多いので、土地ごとに事情は異なります。購入前に市の文化財課などに確認をとることもオススメします!
◆逗子市桜山エリアの遺跡事情は?
桜山エリアも、古代の住居跡や中世の道筋、寺院跡などが発見されており、桜山6丁目〜8丁目付近は特に注意が必要なエリアです。一方で、桜山1〜3丁目など、住宅造成が進んでいる一部エリアでは、既に調査済みで建築に影響の少ない土地も見られます。
購入前に「この土地は遺跡包蔵地に含まれているか?」を確認し、調査の可能性や過去の履歴を把握しておくことで、後のトラブルを防げます。
今回は、鎌倉市・逗子市での土地探し〈遺跡について〉をご紹介しました!
遺跡がある土地を避けるのではなく、「きちんと確認して、理解したうえで選ぶ」ことが大切かなと思います。
ぜひ、土地探しをされている方に少しでも参考になりましたら幸いです♪
\ご不明点やご質問は、弊社へお問い合わせください/
●ホームページ
横浜市金沢区・磯子区・港南区・逗子市・鎌倉市・葉山町・藤沢市で新築注文住宅・高性能リノベをご提案する建築会社です。
https://www.instagram.com/arterracehome/?hl=ja
アートテラスホームの施工事例・湘南のお店などをご紹介しています
●YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCU1h7yUj_ClziAAIjJZK0yQ
高気密高断熱の新築・リノベ完成建物紹介や床下エアコンのご紹介をしています