過去から未来へつなぐ。祖父の歴史を刻んだ住宅をリノベーション。

T様邸／横浜市港北区

祖父の想いを引き継ぎ、築51年の住宅をリノベーション。

横浜市港北区にある住宅は、広々とした庭の美しい芝が印象的な一軒家。

この家で暮らすのは、子育てがひと段落したT様ご夫婦と高校生の息子さん、そして愛犬のゴールデンレトリバー。
以前は横浜市金沢区の一軒家に暮らしていましたが、
「祖父が建てたこの家を空き家のままにしておくのはもったいない」と、リノベーションを検討されました。

「新築に建て替えることも考えましたが、既存の間取りも十分に活かせると思って。
あと、祖父が建てたこの家を、祖父の歴史とともに残したいなと。
大手の住宅会社さんにも相談してみたのですが、コンセプトが一致しなくて」

T様邸は高台にある立地を活かし、自然エネルギーを積極的に活用するパッシブデザインを取り入れています。
日射取得・日射遮蔽、高断熱に配慮した設計によって、空調のエネルギー消費量を抑えながら、夏は涼しく冬は暖かい暮らしを実現。

「アートテラスホームさんが、自然エネルギーを活用したパッシブデザインを積極的に手がけていると知り、
まさにこの家の特徴を活かしたリノベーションができると感じました」

続けて、パッシブデザインの家での快適な暮らしにとても満足しているとご夫婦は声を揃えます。

「冬に越してきて、まだ半年ほど。
外からの視線が気にならないので日中でもカーテンを開けっぱなしで生活できますし、
日差しがたっぷり入るので冬でも暖かいんです。
初めての夏をこれから迎えますが、この家は風通りがとってもいいので、
夏でもエアコンなしで快適に過ごせると聞いています。
冬がとても快適だったので、夏がどれだけ快適になるか、楽しみですね」と、旦那さま。

「冬の暖かさには、本当にびっくりしました。
アートテラスさんから『エアコンをそれほど使わなくても大丈夫ですよ』と聞いてはいましたが、ここまで暖かいなんて。
夕方までエアコンをいれなくても大丈夫ですし、夜エアコンを切って、朝起きた時も暖かいまま。
毎朝、室内温度計を確かめるのが楽しみなんです」と、奥さま。

旦那さまも「こんなに大きな窓があるのに室内の暖かさを保てるのは、断熱材にもしっかりこだわってくれたおかげ。
快適な暮らしをとことん追求してもらえて、本当によかった」と話してくださいました。

「子育てをする家」から「夫婦ふたりの家」に。

アートテラスホームとT様ご夫婦の家づくりは、この家をベストな状態にもっていくための答え探しからはじまりました。

「最初から明確なイメージがあったわけではありませんでした。
だからこそ、時間をかけて一緒に考えてくれたのが私としてはすごくうれしかったんです」

イメージは曖昧だったものの、お二人とも共通して、ホテルライクな心地のよい空間をつくりたいという希望がありました。

「子育ても落ち着き、これからは二人で過ごす時間も多くなる。
それならば、生活感のないホテルライクな家にしたいとアートテラスさんに相談したところ、
2つのプランを提案してくださいました。
どちらも素敵で選べなかったので、その2つのプランをもとにひとつの完成形へと落とし込んでいった感じです」

リノベーションが完了するまでの期間は約1年半。
打ち合わせも毎回2時間ほどかけて、丁寧に進めていきました。

「今になって思うのは、時間をかけたからこそよかったのかなと。
きっとアートテラスさんは大変だったと思いますが、『それはできません』とは言われたことは一度もありませんでした」

理想を追求するのではなく、地に足の着いた家づくり

「とにかくキッチンを快適にしたくて、何度もプランを練り直してもらいました。
だからといって理想ばかりを追求するのではなく、リノベーションの良さを活かしながら、間取りに合うように設計していただきました。
セパレートキッチンを取り入れることになったのも、そういった理由からです」と、奥さま。

間取りに合わせたとはいえ、シンク横の広いスペースは作業をするにも便利。
キッチンカウンターに旦那さまお気に入りのスツールを置いて、ご飯を食べるときやお酒を飲むときも敢えてここで。
奥さまと対話しながらゆっくり食事を楽しむ時間は、旦那さまにとって至福なのだそう。

こだわりはキッチンだけではありません。
将来を見据えて、1階部分だけで生活ができるように、水回りや寝室などを1階に集約。
リビングと廊下との間の壁を取ったことで、リビングから洗面、キッチンまでの家事動線もスムーズです。
お洗濯は乾燥機がメイン。太陽光発電を設置したため電気代を抑えながら洗濯物を乾かせます。

寝室の横に設けたウッドデッキは、お子さまが帰省したときに物干しスペースとして活用することも。
家族や友人とバーベキューをするのはもちろん、ゆったり寝転んで寛げる贅沢な広さです。

開放的な玄関には手洗い場を設置し、衛生面にも配慮されています。
玄関から続く廊下の先の窓から差し込む光がお客様をやさしく迎え入れてくれます。
1階と2階のトイレは、狭い空間だからこそ壁紙に思い切った柄に挑戦しています。
奥様が何度もショールームに通い選んだ、遊び心あふれたデザインです。

リノベーションによって家族の絆がさらに深まりました。

「子どもたちはこの家に帰ってくるとずっとリビングで過ごしているんですよ。
前の家だとご飯を食べたらすぐに2階に上がっていたのに」と、旦那さまはうれしそうに話してくれました。

お隣に住む御親戚も、リノベーション後の家を見てとても驚かれたそうです。

「間取りがほぼ同じなのにこんなにも変わるんだ！って。叔父はこの家の庭をとても大切にしていたんです。
工事期間中もアートテラスさんが本当に丁寧に扱ってくれて、とてもきれいな状態で残してくれたことに大喜びでした」

奥さまもまた、周囲の喜ぶ姿を目にして「リノベーションを選んでよかった」といいます。

「この家にもともとあった御祖父様の本棚と蔵書の一部を残すことにしたんです。
それを義理の母や親戚はとても喜んでくれて。その喜ぶ顔を見たときに、よかったなと心から思いました」

御祖父様の歴史と大切な想い出を引き継ぎながら、今のライフスタイルに合わせた快適な住まいをつくる。
過去と未来の架け橋となるようなリノベーションによって、家族の絆はさらに深まってゆきます。

Q&Aお客様に聞きました

アートテラスホームで家づくりをすると決めた理由は何ですか？: 自然エネルギーを利用した家づくりを希望していたこともあり、湘南エリアでパッシブデザインを多く手がけるアートテラスホームさんにお願いしようと思いました。どんな家を作りたいのかはっきりとしたイメージがないまま相談に行ったのですが、その曖昧なままの自分たちを受け入れて寄り添ってくれたことが大きな決め手となりました。

家づくりの過程で印象に残っていることは何ですか？: キッチンのプランを設計士さんが何度も練り直してくれたことですね。おかげで不満は一つもなく、満足のいくキッチンが完成しました。家族みんなが大切にしていた芝の庭を傷一つなく大事に扱ってくださったのもありがたかったです。その丁寧な仕事ぶりに周囲も大絶賛していました。

完成した家の思った以上に良かったところは？: ダイニングテーブルとしても使える広々としたセパレートキッチンは、対話をしながら食事ができたりお酒を飲めたりするので最高です。家にいながら外で食事をしている気分を味わえています。子どもたちもこの家で過ごす時間が心地いいらしく、家族の会話が増えました。

これから、この家でどういった暮らしを送りたいですか？: 多頭飼いを検討中です。隣に住む親戚は、以前にゴールデンレトリバーを3匹飼っていたこともある大の犬好き。愛犬とともに僕たちが隣に引っ越してくるのを心待ちにしてくれていたそうで、隣家とつながる庭を自由に使っていいよと言ってくれています。新たな家族を迎え入れたら、さらに毎日が賑やかになりそうです。

戸建リノベーション

DATA

建築場所

横浜市港北区

家族構成

夫婦+子ども1人+犬
敷地面積

267.58㎡(約80.94坪)

建物面積

99.37㎡(約30.05坪)
1階床面積

95.64㎡(約28.93坪)

2階床面積

55.06㎡(約16.65坪)

3階床面積

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