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2025.03.07

GX志向型住宅とは?

以前のブログで、2025年子育てグリーン住宅支援事業についてご紹介しました。

子育てグリーン住宅支援事業について

その中で、子育てグリーン住宅支援事業から『GX志向型住宅』が新設されました。

では、GX志向型住宅とはなにか…について今回ご紹介出来たらと思います。


GX志向型住宅とは

GX(グリーントランスフォーメーション)志向型住宅は、2050年のカーボンニュートラル達成に向けた住宅のあり方を示すもので、環境負荷の低減やエネルギーの最適利用を目指す住宅のことを指す。この概念のもと、政府はGX住宅の要件に「高度エネルギーマネジメント(エネマネ)」を追加し、より高い省エネ性能を求める方針を示している。

 

高度エネマネの追加要件

政府は従来の省エネ基準を超えたGX志向型住宅を普及させるために、以下の要件を追加する方針を打ち出している。

(1)HEMS(Home Energy Management System)の導入

・家庭のエネルギー消費をリアルタイムでモニタリングし、最適な電力利用を促す

・太陽光発電や蓄電池との連携を強化

・AIを活用した自動最適化機能の追加

(2)V2H(Vehicle to Home)との連携

電気自動車(EV)を家庭の電源として活用し、災害時の電力供給にも対応

太陽光発電と連携し、余剰電力をEVに蓄電

(3)高効率設備の導入

・断熱性能を高めたZEH基準を超える住宅仕様

・高効率給湯器(エコキュート・エネファーム)の採用

・スマートエアコン・省エネ家電の標準装備

(4)エネルギーマネジメントデータの活用

・ビッグデータを活用し、地域ごとのエネルギー最適化を実施

・エネルギー使用の可視化と最適制御技術の普及

 


 

GX志向型住宅のメリット

GX志向型住宅に高度エネマネを取り入れることで、以下のようなメリットが得られます。

(1)CO2削減効果

・太陽光発電や蓄電池を組み合わせ、家庭でのエネルギー自給率を向上

・電力使用の最適化により、無駄なエネルギー消費を削減

(2) ランニングコストの低減

・エネルギー自給率を高めることで電気料金の削減が可能

・蓄電池やEVを活用することで、ピーク時の電力使用量を抑えられる

(3) 災害時のレジリエンス向上

・蓄電池やV2Hの活用により、停電時の電力供給が可能

・HEMSによる電力管理で、緊急時の最適なエネルギー活用が実現


 

今後の課題

政府が推奨するGX志向型住宅の普及に向けて、以下の課題を解決していく必要があります。

(1)設備コストの高さ

・高性能断熱材や高効率設備の導入にはコストがかかる

・補助金制度の充実や、導入費用の低減が求められる

(2)既存住宅への適用

・既存住宅への高度エネマネ技術の適用が難しい

・リノベーション向けのGX基準策定が必要

(3)施工会社・設計者への周知

・GX志向型住宅の概念が一般に浸透していない

・施工会社への研修や、設計ガイドラインの整備が求められます

 


 

GX志向型住宅は、2050年のカーボンニュートラル達成に向けた重要な施策で、高度エネマネの導入が鍵となってきます。

そして今後、補助金の拡充や普及啓発を強化することで、住宅市場全体のGX化を促進することが求められてきます。

 

GX志向型住宅は、環境に配慮しつつ健康で快適な暮らしを叶えることが出来る住宅です!

家づくりをお考えの方は是非、2025年の補助金制度と活用して家づくりを実現してみてくださいね!

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