2020.09.08
「無垢材」について 建築士の手帳 | VOl.2
どうもこんにちは!建築士の鈴木です。
こちらの建築士の手帳では、僕が日々思う建築にまつわるメモをご紹介。
家づくりの小さなヒントになれば幸いです。
本日は「無垢材」についての話
無垢フローリングや珪藻土、木を使った造作の建具。
肌に触れる感覚がとても優しく、弊社の中でもとても人気があります。
最近はネットでも見かけることが多くなりました。
今回はそんな無垢材の使いどころをご紹介!!!
無垢材の使いどころを迷うポイントは意外と多く存在します!
例えば予算。
無垢材といっても様々ですが、一般的に新建材と言われる工業的に作られるものより、高価になりがちです。
お部屋は全部珪藻土にしようと思っていたけど、予算的に合わない。など、、
無垢材以外にもやりたいことはたくさんあります。多くの方が迷われる部分です。
他にも使用用途で迷う時もあります。
床は本物のタイルにしたいけど、掃除の事も考えると、サッと拭き取れるフロアタイルの方がいいんじゃないか。など
そんな時の無垢材の使いどころとは、、、
肌に触れる部分かどうか、自分の生活スタイルに密接した部分かどうか!
だと僕は思っています!
というのも、
無垢材の魅力=質感、肌で触れているときや接近しているときの存在感。
であると僕は考えています。
見た目だけでいえば、近頃の新建材は非常にデザイン性が向上しており、
フローリングで比べても、遠くから見れば見分けがつかないことだってあります。
ですが質感はかなり異なります!
無垢フローリングと新建材のフローリングを素足で歩けばその違いは歴然です。
なので、肌に触れる部分から、無垢材を取り入れていく事が1番メリットを感じられるかと思っています。
例えば床材なら、素足で歩く可能性が高く、長い時間くつろぎ、床で横になったりすることがあるお部屋。
珪藻土などの調湿仕上げで言えば、壁を優先し、天井はクロス貼りという考え方もオススメです。
実は弊社の金沢八景SRも壁は珪藻土,天井はクロス仕上げですが、それに気づかれるお客様はほとんどいません。
(よ~くみないとわかりません。)
使用用途で迷ったときは、その無垢材の持つ質感が自分にとって重要なのか否か、を判断基準にすることが大切だと思います。
木の暖かさ、鉄の冷たさ、タイルの乾いたカツンという感じ、石の深みのある硬さ。
肌で感じる質感を自分がどれだけ生活の中で重要視しているか、、という形で他の条件と比較してみるのもよいかもしれません。
ということで
無垢材の使いどころ→肌に触れる部分かどうか、自分の生活スタイルに密接した部分
(あくまで僕の意見です!)
質感以外にも調湿や脱臭効果のある無垢材。
適材適所に使って、理想の住まいに近づく事が出来れば幸いです。
建築士の手帳
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